会社員エンジニアが副業フリーランスを始める方法|週1〜2日から
フリーランスエンジニア|エンジニア歴14年|正社員 × フリーランス × 技術顧問
「フリーランスに興味はあるけど、いきなり会社を辞めるのは怖い。」
この気持ち、よくわかります。安定した給料、社会保険、ボーナス。これらを手放すのは大きな決断です。
でも、会社員を辞めなくてもフリーランスは始められます。週1〜2日、もしくは平日夜だけの副業案件で、リスクゼロでフリーランスの世界を体験できるのです。
この記事では、会社員エンジニアが副業としてフリーランス案件を始める方法を、ステップバイステップで解説します。
なぜ「副業フリーランス」がおすすめなのか
リスクを最小限に抑えられる
副業フリーランスの最大のメリットは、会社員の安定を維持しながらフリーランスを試せることです。
- 給与収入があるから、案件が取れなくても困らない
- 社会保険は会社負担のまま
- 合わないと思ったらやめればいい
- 「自分はフリーランスとしてやっていけるか」を確認できる
独立前の実績づくりになる
将来的に完全独立を考えている場合、副業で実績を作っておくと独立後の案件獲得がスムーズになります。
- エージェント経由で案件実績を積める
- クライアントとの関係を構築できる
- 自分の市場価値(単価)がわかる
- 確定申告の経験が積める
収入の柱が増える
本業の収入にプラスして月10〜30万円の副収入が得られます。年間にすると120〜360万円のプラス。これは大きいです。
ポイント
副業フリーランスで月20万円を稼ぎながら、その収入をすべて貯蓄に回すと、1年で240万円。2年続ければ、いざ独立するときに約500万円の軍資金ができます。これは半年分以上の生活費に相当し、精神的な安心材料になります。
副業フリーランスを始める前に確認すること
会社の就業規則を確認する
まず最初にやるべきは、会社の副業規定の確認です。
2018年に厚生労働省が「モデル就業規則」から副業禁止規定を削除して以降、副業を容認する企業は増えています。ただし、まだ禁止している企業もあります。
確認すべきポイント:
- 副業が許可制か届出制か
- 競業避止義務の範囲(同業他社の案件はNGの場合がある)
- 副業の時間制限があるか
注意
就業規則で副業が禁止されている場合でも、法律上は会社が副業を完全に禁止することはできません(憲法22条の職業選択の自由)。ただし、トラブルを避けるためにも、可能であれば上司や人事に相談してから始めることをおすすめします。
本業に支障が出ないか考える
副業は本業あってこそ成り立ちます。以下のような場合は注意が必要です。
- 本業が激務で体力的に余裕がない
- 本業のプロジェクトが佳境で残業が多い
- 体力や集中力が持たない可能性がある
無理をして本業のパフォーマンスが落ちれば本末転倒です。**最初は月40時間以内(週10時間程度)**から始めて、慣れてきたら調整しましょう。
確定申告が必要になる
副業収入が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。フリーランス案件で月10万円以上稼ぐなら、ほぼ確実に必要です。
確定申告は会計ソフト(freee、マネーフォワードなど)を使えば効率的に進められます。ただしプランによって対応できる機能が異なるため、詳しくはフリーランスエンジニアの確定申告ガイドを参照してください。
副業案件の探し方
フリーランスエージェントを活用する
最も確実で効率的な方法は、フリーランスエージェントに登録することです。副業・週2〜3日OK案件を扱っているエージェントも増えています。各社の特徴はエージェント3社比較で解説しています。
エージェントを使うメリット:
- 週1〜2日の案件を紹介してもらえる
- 単価交渉をエージェントがやってくれる
- 契約書の取り交わしもサポートしてもらえる
- トラブル時に間に入ってもらえる
ポイント
エージェントに登録する際、「現在は会社員で、副業として週末や平日夜に稼働したい」と伝えれば、条件に合う案件を絞り込んでくれます。まだ独立を決めていなくても問題ありません。案件を見てから判断すればOKです。
副業向けプラットフォームを使う
エージェント以外にも、副業向けのマッチングプラットフォームがあります。
- YOUTRUST:知人の紹介ベースで副業案件を探せる
- Offers:ハイクラスエンジニア向けの副業マッチング
- クラウドワークス / ランサーズ:小規模案件が中心。単価は低めだが実績づくりに
ただし、プラットフォーム経由よりもエージェント経由の方が単価が高い傾向にあります。まずはエージェントで探し、見つからなければプラットフォームも併用するのがおすすめです。
知人・SNS経由で探す
エンジニアのコミュニティやSNS(X、LinkedIn)で副業案件の情報が流れてくることもあります。知人経由の案件はミスマッチが少なく、柔軟な働き方がしやすいメリットがあります。
副業フリーランスの働き方パターン
パターン1:週末稼働型
- 稼働日:土日のどちらか、または両方
- 月の稼働時間:30〜40時間
- 月収目安:10〜20万円
- 向いている案件:コードレビュー、技術相談、小規模開発
最も始めやすいパターンです。平日は本業に集中し、週末にフリーランス案件に取り組みます。
パターン2:平日夜稼働型
- 稼働日:平日の夜(19時〜22時など)
- 月の稼働時間:30〜50時間
- 月収目安:15〜25万円
- 向いている案件:リモート開発、コーディング、ドキュメント作成
本業が定時で終わるなら、平日夜に数時間の稼働を入れるパターン。週末を自由に使えるメリットがあります。
パターン3:週1日稼働型
- 稼働日:平日1日(本業が週4勤務、またはフレックス制の場合)
- 月の稼働時間:32〜40時間
- 月収目安:15〜25万円
- 向いている案件:常駐案件、チーム開発への参加
最近増えているのが、本業がフレックスや週4勤務の場合に、空いた1日で別の案件に入るパターンです。まとまった時間が取れるため、本格的な開発案件にも参画できます。
ポイント
最初はパターン1(週末稼働)から始めて、慣れてきたらパターン2や3に移行するのがおすすめです。いきなり多くの時間を副業に充てると、体力的にも精神的にもきつくなります。
会社にバレない方法
住民税を「普通徴収」にする
副業が会社にバレる最大の原因は住民税です。副業収入があると住民税が増え、会社の給与計算担当が気づく場合があります。
対策は簡単です。確定申告の際に、住民税の徴収方法で**「自分で納付(普通徴収)」**を選択するだけ。これで副業分の住民税は自宅に届く納付書で支払うことになり、会社には通知されません。
その他の注意点
- 本名でのSNS発信に注意(案件情報や報酬額の投稿)
- 副業先のSlackやGitHubで本名を使う場合、プロフィール設定に注意
- 同僚への不用意な発言(「最近副業始めた」など)
注意
会社に副業を申告している場合は、隠す必要はありません。むしろ、報告した上で堂々とやる方が精神的にも楽です。副業禁止の会社に黙ってやる場合はリスクがあることを理解しておきましょう。
副業フリーランスから独立へのステップ
副業フリーランスを半年〜1年続けると、「このまま独立できるかも」と感じる方も多いです。「転職か独立か」で迷っている方は転職 vs フリーランス独立の判断基準もあわせて読んでみてください。独立に向けたステップを整理します。
独立を判断する基準
以下の条件がそろったら、独立を真剣に検討してよいでしょう。本格的な独立の手順はフリーランスの始め方で解説しています。
- 副業での月収が本業の50%以上になった
- 継続的に案件を獲得できている(単発ではなく)
- 3〜6ヶ月分の生活費を貯蓄できている
- 確定申告を一度経験し、お金の管理に自信がついた
- フリーランスの働き方が自分に合っていると感じる
独立前にやっておくこと
- クレジットカード・ローンの審査:会社員のうちに通しておく
- 開業届・青色申告承認申請書の準備:退職後すぐに提出
- エージェントとの関係強化:独立後の案件を事前に相談
- 国民健康保険 or 任意継続の選択:退職後2年間は任意継続も可能
よくある質問
Q. 実務経験が浅くても副業案件はありますか?
経験2年程度でも受けられる案件はあります。ただし、単価は月20〜30万円(週2日換算)程度になります。経験を積みながら単価を上げていくスタイルがおすすめです。
Q. 副業フリーランスの確定申告は面倒ですか?
会計ソフトを使えば、年に一度2〜3時間の作業で完了します。普段からレシートを取っておき、クレジットカードを事業用と分ければ、ほぼ自動で処理できます。
Q. リモート案件はどのくらいありますか?
2026年現在、エンジニアのフリーランス案件は50〜70%がリモートOKです。副業に適したリモート案件は特に増えています。エージェントに「フルリモート希望」と伝えれば、条件に合う案件を紹介してもらえます。
Q. 本業と副業で技術領域が被っても大丈夫ですか?
技術領域が被ること自体は問題ありません。ただし、本業の機密情報を副業先で使うことは絶対にNGです。また、本業と直接競合する企業の案件は避けた方が無難です。
まとめ
副業フリーランスについて、重要なポイントをまとめます。
- 会社を辞めずにフリーランスを始められる。リスクゼロで市場価値を確認できる
- 週1〜2日、月10〜30万円から始められる
- まず就業規則を確認し、副業が可能か確認する
- 案件探しはフリーランスエージェントが最も効率的
- 住民税を普通徴収にすれば会社にバレにくい
- 半年〜1年の副業経験を経て、独立への判断材料が揃う
「フリーランスに興味はあるけど一歩が踏み出せない」という方にとって、副業フリーランスは最高のファーストステップです。
まずはフリーランスエージェントに登録して、どんな案件があるのか見てみることから始めてみてください。案件を見るだけなら完全無料ですし、それだけで自分の市場価値がわかります。
フリーランスエンジニア|エンジニア歴14年・100超のプロジェクト経験|Next.js / Laravel / AWS / GCP / Firebase / Supabase / OpenTelemetry
正社員 × フリーランス × 技術顧問のハイブリッド型で活動中。 得意領域はアプリケーション設計と、技術 × 戦略を一気通貫で回す 0→1 の立ち上げ。1→10 のブラッシュアップも数多く経験してきた。 営業出身からエンジニアに転身し、SES・受託・自社サービス・スタートアップ、合同会社の経営まで全部経験。省庁・金融・医療など業界も選ばず、14年で100超のプロジェクトに関わっている。エンジニア採用の経験もあり、採用する側の視点も持っている。