フリーランス実用2026年9月3日4分で読める

「React案件6,934件」を数え直したら募集中は135件だった|中身もフロント専任ではない

Takabo
Takabo

フリーランスエンジニア|エンジニア歴14年|正社員 × フリーランス × 技術顧問

「Reactの案件を探そう」と検索すると、たいていの人はフロントエンドの求人が並ぶことを想像します。実際に最大手のレバテックフリーランスでReactを絞り込むと 6,934件 と出ました。freelance.levtech.jp

ただ、この数字はそのまま受け取れません。「終了案件を除く」にチェックを入れると、135件まで減りました。freelance.levtech.jp 各社が出す「案件数◯件」は募集を終えた案件を含んでいることが多く、レバテックのReactでは 募集中は掲載の約2% です。まず、この件数の見え方を押さえておく必要があります。

その上で、関連度順の上位30件を1件ずつ開いて、募集職種・技術スタック・単価・求めるスキルを読みました。結論から言うと、「React案件=フロントエンド案件」という前提も、いまの実態とかなりズレています。

募集職種が「フロントエンド」単独だったのは30件中2件

一番意外だったのがここです。30件のうち、募集職種が「フロントエンドエンジニア」だけの案件は 2件 しかありませんでした。freelance.levtech.jp

残りの内訳は、募集職種が明示されていた案件で数えると次のような形です。

  • サーバーサイドエンジニアが最多(地方銀行のバンキングアプリ、保険基盤リニューアル、SaaS開発など)
  • フロントエンド+サーバーサイドの併記(=実質フルスタック)
  • テックリードを含む案件(AI音声プロダクト、Webアプリ開発)
  • ITコンサルタント/PMO/プロジェクトリーダー(AI活用の業務プロセスDXなど)

たとえば先頭に出てきた「地方銀行向けバンキングアプリ」は、開発環境が PostgreSQL / React / TypeScript とフロント寄りに見えて、募集職種は サーバーサイドエンジニア でした。Reactで検索して出てくる案件の多くは、画面だけを担当する仕事ではなく、バックエンドまで面倒を見るフルスタックか、そもそも主戦場がサーバーサイドの案件だったのです。freelance.levtech.jp

タイトルは「主言語」で、React・TypeScriptは"前提スキル"になっている

30件のタイトルを並べると、その多くが React以外の言語 を主役にしていました。freelance.levtech.jp

  • 【Java/TypeScript】製造業向け基幹システムリプレイス
  • 【Ruby/Ruby on Rails】情報システム領域向けSaaS
  • 【PHP/Java】保険向けWebシステム
  • 【Go】Webアプリケーション向けバックエンド
  • 【Python】自動応答AIボイスボット

これらはいずれも「React」の絞り込みでヒットしています。開発環境の欄にReactとTypeScriptが併記されているからです。つまりReactやTypeScriptは、案件の看板になる主役スキルというより、Java・PHP・Ruby・Python・Goといった主言語に「当然できる前提」で添えられる技術になりつつある、という見え方でした。逆に言えば、Reactだけ/TypeScriptだけを売りにするより、サーバーサイドの主言語を1本持っている方が、案件の幅は広がりやすい実態です。

求めるスキルに「AIツールの実務経験」が並ぶ

もう一つはっきり出ていたのが、AIツールの経験を要件に挙げる案件の多さです。上位の案件の「求めるスキル」には、次のような文言が並んでいました。freelance.levtech.jp

  • 「Aiを用いた開発経験」
  • 「AI支援ツール(Claude Code等)を活用した移行スクリプト・変換ロジックの開発経験」
  • 「AIコーディングアシスタント」の利用経験
  • 「ChatGPTやClaudeまたはGeminiなどのLLMを活用した経験」
  • 「Github copilotやClaudeの活用経験」

数年前まで「あると望ましい」だった項目が、いまは必須スキル欄に入り始めています。React/TypeScriptが書けることと同じくらい、AIツールを実務で使いこなした経験が問われ始めているという肌感でした。

単価は「上限」で月50万〜115万円、中央は75〜80万円あたり

単価の見方にも一つ注意があります。レバテックは各案件の単価を 「〜◯円/月」という上限だけ で出しており、下限(最低いくら保証か)は案件詳細にも載っていません。freelance.levtech.jp つまり以下の金額は「最大でここまで出うる」という上限の話で、実際の提示額はこれより下がりえます。

その上限が、30件では月額でおおむね 50万〜115万円 に散っていました。最も低いのはC#の保険基盤や電子カルテ改修などで50万円台、中央はおおむね75〜80万円、最も高いのはテックリード経験を求めるAI音声プロダクトで115万円です。時給制のコンサル案件は7,000〜8,700円台でした。freelance.levtech.jp

金額だけを見れば、フロントの実装だけに閉じるより、サーバーサイドやテックリード・上流に踏み込める案件の方が上振れしやすい傾向が、この30件でも表れていました。単価がそのまま年収でいくらになるかは、単価⇄年収換算ツールで確認できます。

勤務地は東京集中、ただしリモートが前提

勤務地の表記は東京(六本木・渋谷・大崎など)が大半でしたが、多くの案件に「フルリモート」または「一部リモート」のタグが付いていました。freelance.levtech.jp ここで一つ押さえておきたいのは、「フルリモート」と「一部リモート(週に数日は出社)」は別物だということです。地方在住で本当に効くのは前者で、「リモート可」の一括りには週2〜3日出社の案件も混ざります。案件そのものは首都圏の企業に偏っているため、地方在住なら「フルリモート」に絞って探すのが現実的です。探し方は別記事にまとめています。

まとめ:Reactが書けることは「入口」であって「差別化」ではない

30件を読んで一番強く感じたのは、Reactが書けること自体は、もう差別化要因になりにくいということでした。案件側はReact・TypeScriptを「できて当たり前の前提」として扱い、その上で「サーバーサイドまで見られるか」「AIツールを実務で使えるか」「上流や設計に踏み込めるか」で人を選び始めています。

もしあなたが「Reactは得意」という状態なら、次の一歩は次のどれかになります。

  • サーバーサイドの主言語(Node.js / Go / Ruby / Java など)を1本、実務で語れるようにする
  • AIツール(Claude Code・LLM活用)を使った開発を、案件で語れる形で経験しておく
  • 設計・要件定義・リードなど、実装の外側に半歩踏み出す

このあたりは、案件を紹介してもらう前にエージェントとの面談で「自分がどのレイヤーで価値を出せるか」を言語化しておくと、精度が上がります。React・TypeScriptの案件を扱うエージェントの比較はこちらにまとめています。

この記事は、レバテックフリーランスの検索結果を2026年9月3日時点で実際に開いて確認したものです。freelance.levtech.jp 掲載は日々入れ替わるため、件数や個別の案件内容は変わります。傾向の参考としてご覧ください。

出典

本文中の数値は、以下のページを実際に開いて確認したものです。確認日を併記しています。

  1. レバテックフリーランス 案件検索「React」freelance.levtech.jpフレームワークの絞り込みで「React」を選択(fw[]=49)。掲載ベースは6,934件、「終了案件を除く」(show_public_only=1)で135件=募集中。上位30件を関連度順で1件ずつ開き、募集職種・開発環境・求めるスキル・単価・勤務地を確認(2026-09-03)2026-09-03 確認
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フリーランスエンジニア|エンジニア歴14年・100超のプロジェクト経験|Next.js / Laravel / AWS / GCP / Firebase / Supabase / OpenTelemetry

正社員 × フリーランス × 技術顧問のハイブリッド型で活動中。 得意領域はアプリケーション設計と、技術 × 戦略を一気通貫で回す 0→1 の立ち上げ。1→10 のブラッシュアップも数多く経験してきた。 営業出身からエンジニアに転身し、SES・受託・自社サービス・スタートアップ、合同会社の経営まで全部経験。省庁・金融・医療など業界も選ばず、14年で100超のプロジェクトに関わっている。エンジニア採用の経験もあり、採用する側の視点も持っている。

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